ゼルダの伝説 スカイウォードソード

ゼルダの伝説 スカイウォードソード

概要

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は、2011年に任天堂から発売されたWii用のアクションアドベンチャーゲームです。この作品は、ゼルダの伝説シリーズの中でも特に重要な位置を占めており、シリーズの起源を描く物語が展開されています。従来のゼルダ作品とは異なり、Wiiモーションプラスを活用した直感的な操作が特徴です。ゲーム内では、プレイヤーが主人公リンクとなり、冒険を通じてゼルダを救うための旅に出ます。

ゲームシステム

本作では、新たに「辛口モード」が導入され、1周目のクリア後に高難易度で再挑戦することが可能です。このモードでは、敵からのダメージが2倍になるなど、挑戦的な要素が盛り込まれています。また、セーブ方法が独特で、フィールド上やダンジョン内に配置された特定のモニュメントでのみセーブが可能です。再開時は、最後にセーブを行ったモニュメントの前からスタートします。画面のアスペクト比は4:3と16:9に対応しており、16:9の設定ではテキストの漢字にふりがなが表示される設定もあります。

世界観と時代設定

『スカイウォードソード』は、スカイロフトという雲上の世界と、フィローネ、オルディン、ラネールの三つの地域で構成される雲下の世界から成り立っています。スカイロフトでは、リンクやゼルダたちがロフトバードに乗り、空を自由に飛び回る生活が営まれていますが、雲の下には不思議な大地が広がっています。

本作は、ゼルダシリーズ中の時系列では最も古い時代を設定しており、これまで語られることのなかったマスターソードやトライフォースの由来、ゼルダが「伝説」として扱われる理由などが明らかにされます。

主要キャラクター

物語の中心には、主人公のリンクがいます。彼は騎士学校に通う青年で、冒険の中で成長し、ゼルダを救う使命を持ちます。ゼルダはリンクの幼馴染で、彼女もまた騎士学校に在籍しています。彼女は強い意志と思慮深さを持つキャラクターで、物語の進行と共に重要な役割を果たします。また、リンクを導く精霊ファイも彼の冒険に重要な情報を提供し、ストーリー進行に欠かせない存在となります。

ストーリー

物語は、スカイロフトでの「鳥乗りの儀」から始まります。リンクは儀式を終えた後、幼馴染のゼルダと共に空の散歩を楽しんでいると、突如現れた黒い竜巻によってゼルダが雲の下へと消えてしまいます。リンクはゼルダを救うため、女神の剣を手にして大地へと降り立ちます。彼は各地の神殿で冒険を繰り広げ、ゼルダを追い求める中で数々の敵と対峙します。

リンクはマスターソードを完成させ、ゼルダと共に邪悪な存在を封印するために立ち上がります。物語の終盤には、リンクが封印の鍵を握るトライフォースを探し出し、悪に立ち向かう姿が描かれます。

発売と評価

『スカイウォードソード』は、グラフィックと操作性を大きく向上させた作品として高い評価を受けました。ゲーム雑誌『ファミ通』のクロスレビューでは、40点満点を獲得しています。後に、Wii U向けにダウンロード版が提供され、2021年にはNintendo Switch用のHD版も発売されました。

このように、スカイウォードソードはシリーズの重要な作品であり、その影響は後のゼルダシリーズにも色濃く反映されています。

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